フランスの国家資格制度に準拠したエステティシャンの試験制度を広く世界標準として
推進するために設立されたICAM。
その一翼を担うICAM JAPANは5月27日から6日間のパリ研修を実施。
熱心なエステティシャン19名が参加した。
研修協力は、フランス全国美容連盟傘下・学校法人グループAFCのマルセル・ラミー校と講師陣が中心となった。
初日一行が訪れたのは、エステティック教育の名門エルゼ・マルブフ校。
ICAMフランス本部会長ギレンヌ・ルボー氏は歴代校長の一人であり、また卒業生の一人でもある。
今や講師として活躍する教え子が女史との再会に大感激。印象的なシーンだった。
次に訪問したのは、エステティック用の美容機器や化粧品開発の大手マリーコール社。
直営のエステティックスクールでは人材育成に注力しており、フランスのエステティック教育の理念
や同校の教育方針についてお話を伺った。
エステティテック
国家試験期間中にも関わらず、マルセル・ラミー校では多くのスタッフにご協力頂いた。強擦を多用しない
エフルラージュ中心のフェイシャル手技や全身のピーリングから始まったマッサージでは、オイルや溶剤の
浸透を良くするためなど、目的と効果を重視するフランス流のエステティックに触れた気がする、との声が
あがった。また、一人ひとりのお客様を大切にするフランスのエステティックの考え方を学ぶことができた、
次回もパリ研修に参加したい、との声も聞かれた。
メイクアップ
フランスのエステティシャンの資格は、ビューティシャンライセンスに象徴されるトータルビューティの概念が基本。
エステティックだけでなくメイクアップやネイルの技術も学ぶ必要がある。マルセルラミー校の別室で行われたメイ
クアップ研修では、なんと世界で最も影響力のあるファッション誌として有名なVOGUEの表紙を担当した経歴を持つ
ジャッド氏が、熱意のある指導を実施。参加者の多くから、その指導に感激の声があがった。
海外研修は、通訳担当者の専門テクニックへの精通度も大切なポイントになる。
今回のメイク研修担当通訳は現役のメイクアップアーティスト。
またエステ部門担当者はCAPを保有するパリで活躍する日本人だったことも好評だった。
フランス人講師からは、日本のエステティシャンの技術レベルの高さとレベルアップに対する熱意が素晴らしいとの感
想を得た。さすがトップレベルにある彼女達のポテンシャルの高さは、言葉の壁など簡単に超えてしまう・・・。
パリ研修の修了証を取得した参加者は、それぞれの自由時間を楽しみ、パリ研修旅行が終了した。
パリ研修を終えて
初夏のパリはカラッとしたさわやかな空気で、とても過ごしやすい季節でした。朝5時半には
太陽が昇り、夜10時頃まで外は明るいサマータイム。宿泊先の窓からきれいな朝日を浴びて、
研修先のマルセル・ラミー校へ向かいました。午前中は、フェイシャル。午後からは、ボディ
の講習を受けました。まずはじめに、先生がデモンストレーションを行ってくれました。
その後、実践へ。とても細かいところまで、丁寧に指導してくださいました。実技のモデルに
なってくれたパリジェンヌの皆さんも、とってもフレンドリーでキュート。肌に触れ、技術を
通してコミュニケーションがとれることを体感して、言語は違っても美容の世界に国境はない
のだと感じ、嬉しく思いました。フランスのエスプリを肌で感じ学ぶことができて、とても良
い経験が出来ました。
beauty?beauty!スクール
学院長 上和田あい